コンボルトタンク用途
非常用発電用
地震、台風、大雨、洪水などの自然災害などにより電力がストップした際、コンボルトタンクに貯蔵した燃料を発電機に送り、電力を作り出しています。
全国の公共施設やデータセンター、浄化センター、ポンプ場、排水機場、工場などで設置されています。
緊急時でも、機能を停止できないライフライン施設でも活躍しています。

船舶給油取扱所用
全国の漁港で漁船や、海上保安署の巡視船艇などへ給油する施設に使用されています。
特に海岸沿いでは、タンクからの燃料漏洩はすぐに海上へ流れ出てしまい、重大事故や海洋汚染に繋がります。
コンボルトタンクはその頑丈で、燃料漏洩のリスクを最小限に抑えた構造から安心して設置されています。

自家用給油取扱所
(CONVO給油所)
自社保有のトラックやバス、重機に燃料を給油する自家用給油取扱所の燃料タンクとして使用されています。
これまでは、消防法により給油取扱所には地下タンクしか設置が認められていませんでしたが、コンボルトタンクの安全性が認められ、消防庁からの通知(消防危第91号 平成27年4月24日)により日本で唯一、自家用給油取扱所に設置が認められる屋外タンクとなりました。

ボイラー用
製造工場や温水プール施設用ボイラーの燃料タンクとして使用されています。
操業中のコンボルトタンク設置工事でも地下掘削工事がなく、現場での工事は最短となります。防油堤の設置もない為、防油堤の維持管理にかかる手間も省け、地下タンクだと義務付けられる埋設タンクの法定点検も不要になり、メンテナンスは自主点検で済むため、管理がしやすくなります。

防災対策
※設置場所が津波の危険が指摘されている場合オプションで以下の耐津波強化策があります。

設置事例
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2010年3月設置 沖縄県名護市 船舶給油取扱所用
浮上防止ワイヤー施工 (軽油:15kl-R型) -
2013年2月設置 鹿児島県鹿児島市 非常用発電用
(A重油:2kl-R型) -
2013年11月設置 北海道名寄市 非常用発電用
(A重油:8kl-R型) -
2017年3月設置 高知県安芸郡東洋町 船舶給油取扱所用
津波対策施工 (軽油:20kl-R型 A重油:30kl-R型) -
2017年6月設置 千葉県成田市 自家用給油取扱所用
(軽油:12kl-R型) -
2018年1月設置 沖縄県糸満市 船舶給油取扱所用
浮上防止ワイヤー施工
(軽油20kl-R型×1基 A重油40kl-R型×4基)
天災/事故時の実例

自動車事故
自家用車による衝突事故(写真右)でも、タンクの破損は殆どなく機能を維持できた(写真左)。

200トンサイロ倒壊事故
サイロの直撃を受けたが漏油を免れ、直近の溶接作業にも引火、火災の大事には至らなかった。

倉庫火災
倉庫火災で近くのビルは、輻射熱で著しく焼損したが、タンクは殆ど被害がなかった。

パイプライン火災事故
落雷により発生したパイプライン火災は7時間に及んだが、コンボルトタンクは原型をとどめた。

水害
大雨による洪水で大きな被害がでたが(写真左)、コンボルトタンクは無事だった(写真右)。

飛行機墜落事故
C-130輸送機がタンク直近に墜落炎上したが、送油を継続し機能を維持できた。